私の恋の相手は幽霊くん。
「おい、松永」
急に部長が私を呼んだ。
2人に近づいて、
篤真には軽く会釈をした。
「なんですか」
「ここ、この前の関係会社だよな」
「あ、はい」
「ここの人が怒っているらしくてな。
理由はまだ不明なんだが国際部の代表として行ってほしい」
「わかりました」
私はすぐに出ていく準備を始めた。
こういうのは早い方がいい。
「松永さん」
聞きたかった声が私に発せられる。
振り返ると、不安そうな顔の篤真。
「俺も一緒に行く」
「大丈夫です」