私の恋の相手は幽霊くん。
佐藤さんのお酒も進んで、
どんどん行動が大胆になってくる。
始めは向かいに座っていたのに、
今ではとなりにいて、
抱きついている状態。
あぁ、最悪。
泣きたいのを必死に抑える。
「もっと、食べた方がいいんじゃないかー?」
そう言って、
ワイシャツのボタンを外していく。
いや、いやいやいやいや。
これはさすがにやばい。
私は優しく手を抑えた。
「ここは一目につきますから」
「個室だぞぉ?あぁ?」
「ですけど…」
「反抗すんのかー?」
ぎゅっと唇を噛み締める。