私の恋の相手は幽霊くん。
「ゆあ、ごめん」
なんか、さっきから謝ってる言葉しか聞こえない。
「謝らなくていいよ」
「ずっと、ひっかかってた。
病院で会った時から。でも、思い出せなくて」
「うん」
「ゆあの家と名前を聞いて、思い出したんだ。
そしたら、こんなことしてる場合じゃないって思って」
「…」
「気がついたら、ゆあを助けてた」
「…」
「ゆあ。辛い思いさせてごめん。
その分、俺に楽しい思い、幸せな思いをこれから作らせて欲しい」
「…っ」
「付き合ってください」
そう言って、頭を下げた。
「篤真っ」
「あんなことがあってすぐに、なんて。
軽薄だって思うけど、思いを伝えたいから」
「おねがいします」
そういうと、幸せそうな笑顔を篤真はした。