私の恋の相手は幽霊くん。


送ってもらって、
私は国際部に着くと先輩を探した。


「あっ、先輩っ!」


「うわ、どうしたんだよ」


久しぶりに先輩の声を聞いて安心する。


「てか、松永。
なに、1人で佐藤社長と飲みに行ってんだよっ!」


「ご、ごめんなさい」


「なにかされなかったか?」


「いや、その…」


ここで言っていい話なのか。


私は耳打ちで先輩に教えた。


「まじで、あいつぶっ飛ばしてやりたい」


「や、やめてくださいっ」


「まぁ、元気そうでよかったよ。
なんかいいことでもあったのか」


「はいっ!」


「清々しすぎてもはや気持ちいよ」


そう言って優しく笑って、
私の昨日と今日の話をした。


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