私の恋の相手は幽霊くん。


車にはいるなり、
抱きしめられてそっとキスされた。


なんだか篤真のキスは力が抜けてしまう。


篤真に体を預けるとそっと離した。


「んはっ…」


「続きは後で」


「…」


「なに、今して欲しいわけ?」


そう言ってにやりと笑う。


そんな言葉を言われたら
なんもいえなくなってしまう。


「楽しみに…してるから」


自分でもびっくりした。


こんなこと、言ってしまうなんて。


「かわいがってやるよ、存分に」


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