私の恋の相手は幽霊くん。


篤真の家につくと、
壁に抑えつけられてキスされた。


激しくて、力を奪っていくキス。


まだキスをしてちょっとなのに、
もう、足がガクガクしちゃってる。


「とくまぁ…」


そんな、弱々しい声が出てしまう。


すると、ふわっと抱き上げられた。


そのまま寝室に入って、
ベッドに寝かせられる。


「どんだけ、我慢してきたと思う?」


「へ?」


「俺が触れられなかった時も、
何回触れたいって思ったか。めちゃくちゃにしてやりたいって」


「…」


「ゆあとの距離が離れるのが怖かったから、
俺はずっと隠してきてたんだよ。
わがままで、口が悪い自分の本当の性格を」


「…」


「だけど、今なら。
ゆあを絶対にはなさない。そのことができるから」


「私は…」


私は、
どんな篤真でも好き。


むしろ、今のほうが好きだよ。


「今も前も好きだよ」


「ゆあ…」


「だから…離れないから。
もっともっと、ありのままでいてほしい」


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