私の恋の相手は幽霊くん。
「…ぁ…ゆあ」
優しい、大好きな人の声とともに私は起きた。
「おはよ…」
「ん、おはよ」
「…いっ」
起き上がろうとしたけれど、
腰が痛くてベッドにもう一回寝転んだ。
「昨日は自制が効かなかったからな」
朝からこんなことをいう。
「もう、痛いよ…」
「ま、休みなんだしゆっくりしよ」
「うん」
「ま、ゆあが俺のために初めてを
とっておいてくれてたのは嬉しかったけど」
「ち、違うから!」
「えー、ちがうのー?」
にやにやしながら私を見る。
この、変態妄想彼氏。
どうにかしてください。