私の恋の相手は幽霊くん。


「えっと…」


俺の方を見て、なんて呼べばいいのか
迷ってる、凛子ちゃんの夫さん。


凛子ちゃんと同い年って言ってたから
24くらいだろ。


「篤真って呼んで」


「あ、はい」


「普通にタメ口でいいから」


そういうと安心したように笑った。


「俺のことも、愁って呼んで」


「ん」


「もしかして、デート中?」


凛子ちゃんが聞くと、ゆあは頷いた。


「凛子は?」


「あたしたちも、新しいもの買いに来たの」


「今度、新居いきたーい!」


「うんおいで」


そう、笑顔で話すゆあを見てると、
こっちまで幸せになってくる。


< 181 / 255 >

この作品をシェア

pagetop