私の恋の相手は幽霊くん。
「えっと…」
俺の方を見て、なんて呼べばいいのか
迷ってる、凛子ちゃんの夫さん。
凛子ちゃんと同い年って言ってたから
24くらいだろ。
「篤真って呼んで」
「あ、はい」
「普通にタメ口でいいから」
そういうと安心したように笑った。
「俺のことも、愁って呼んで」
「ん」
「もしかして、デート中?」
凛子ちゃんが聞くと、ゆあは頷いた。
「凛子は?」
「あたしたちも、新しいもの買いに来たの」
「今度、新居いきたーい!」
「うんおいで」
そう、笑顔で話すゆあを見てると、
こっちまで幸せになってくる。