私の恋の相手は幽霊くん。


無我夢中で走ってついた場所は先輩の家。


「ちょ!松永どうしたんだよ!」


泣きながらドアの前に立っていたら、
先輩も気がついてくれて、出てきた。


「ぜんばーい!」


「とりあえず、中入りな」


マンションに住んでいる先輩。


まだ、坂上くんは帰ってきてないみたい。


「篤真が、うわっ…わっ…」


「とりあえず、落ち着きなさい」


「っ…はーっ…はっ…」


息切れと泣きで過呼吸気味になる。


涙が止まらない。


先輩に促されて深呼吸をして、紅茶を飲んだ。


「どうしたんだよ」


「篤真が浮気したんです」


「は?」


「…」


今日あったことを話すと、
先輩はぎゅっと抱きしめてくれた。


< 195 / 255 >

この作品をシェア

pagetop