私の恋の相手は幽霊くん。
私はキッと睨んだ。
「松永、ご飯、食べていくか」
「いや、邪魔になっちゃうんで」
「そんなこと、どうでもいいんだよ」
「ど、どうでもっ」
「そんな湿気た顔したお前、見ててむかつく」
そう言って、坂上くんは
部屋に入って行った。
「佑樹なりの優しさ」
そう言って笑った先輩を見て微笑んだ。
「ご飯、いただいてもいいですか?」
「あぁ」
立ち上がると、キッチンに入った。
キッチンの前はカウンターになっていて、
そこには椅子が3つ並んでいる。
「ここ、座って」
「あ、はい」
「パスタだけど」
そう言って料理し始めた。