私の恋の相手は幽霊くん。
「疲れたぁ」
部屋に入るなり、着ていたものを脱いでラフな格好に着替える。
この季節になると、それは当たり前だ。
暑いんだもん。
私は、松永 結愛。
至って平凡な女子大学生。
彼氏いない歴21年。
親友はきちんといます。
ベッドに寝転がって、ゆっくりしようとした。
そのとき、窓が揺れた。
───ガタガタガタガタ。
「風…?」
あたしはカーテンを開けた。
「…ぎゃぁああああああああああああああ!」