私の恋の相手は幽霊くん。


会議室に入ると、
そこには座っている篤真。


「なんで、わざわざここに連れてきたんだよ」


「嫌がらせかな」


「…はぁ」


「なんかさ、可愛そうだよ」


「え?」


「ぐだぐたと中山未緒と関係をあやふやに続けてるから、こんなんになるんだ。
自業自得なんだよ、こんなふうになってんの」


「っ」


「どんだけ、結愛が傷ついてんのか知らないだろ」


「…」


「お前が中山未緒に手を出しかけたあの日。
俺ん家に泣きに来たんだからな」


まったく、反応を示さない。


これだからいじめがいがない。


いつも、余裕なんだ。


そういうとこ、むかつくけど。


「早く行動しないと、取り返しつかなくなるかもよ」


少しくらいは応援するよ。


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