私の恋の相手は幽霊くん。
【結愛side】
トイレで泣いてる私はばか。
あんなこと、言ってしまった。
別れるって。
坂上くんの前で。
大好きなのに。
私は、篤真のために離れる。
大好きだから、なのかもしれない。
顔を洗おうと個室から出ると、
そこには中山未緒さんの姿。
「あ、どーも」
「どーも…」
「…あなたって、こんなにも胸が小さいんだね」
そう言って私の胸を掴む。
なにをされてるのかわからない。
「未緒のはこんなにもおっきいのに」
「…離して」
「ウエストだって、この顔だって。
全部未緒がいいのに部長は振り向いてくれない」
至る所を触って離れた。
「この髪は未緒よりも長いね。許せない」
「え?」
「髪のロングが似合うのは未緒だよ?」