私の恋の相手は幽霊くん。


「なら、来週の休み、空けといてね」


「うん、わかったー」


お弁当を食べ終わると、
午後の授業に向かった。


後ろの席に座って、用意をする。


ふと、斜め右に座る人に目が行った。


この、後ろ姿…。


篤真?


だけど、こんなにはっきりしてたっけ?


ただ、似ているだけ?


じっと見つめていると、凛子が不思議そうに見てきた。


「あんた、どうしたの」


「え?」


「あの人がどうかしたの?」


「す、すごく…かっこいいなって」


適当に言って再び見る。


凛子にも見えてるって事は篤真じゃない。


「確かにー」


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