私の恋の相手は幽霊くん。


これは、今始まったことじゃない。


最近、ずっとこんな感じ。


「ゆあ、おはよ」


「あ、おはよう」


「…ゆあ?」


急に顔を覗いてくる篤真。


「なに?」


「今日は仕事休め」


「なんで?」


「顔色が良くない」


そう言って、
私の手から包丁を取ると、そのままソファーへ。


「休んどけ」


「今日はプレゼンがあるから」


「…何時から何時まで」


「午前からお昼まで」


「…」


「それが終わったら帰るから、ね?」


そしたら、病院も行こう。


「あぁ」


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