私の恋の相手は幽霊くん。


どうしちゃったのよ、私。


部屋から出ようとすると目の前に立ちはだかった。


「なに…?」


「どうして逃げるの」


「べ、別に逃げてないよ?」


そんな、真っ直ぐ見つめられると困る。


すると、下からお母さんがあがってきた。


「あんた…何1人で話してんの」


「はなしてないよ?」


「…最近、外にもよくでかけるし、
なんかおかしいんじゃないの?」


「そんなことないもん」


「はぁ…」


「…そんなことない…」


今、なんでかイライラがいっぱいなのに。


「お母さんのバカ」


私は部屋を取びだした。


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