私の恋の相手は幽霊くん。
自分がどうしてしまったのか。
全然わからない。
「ゆあ…」
その声に反応してふと窓をみると、
そこには篤真がいた。
すごく寂しそうで、しかも薄い。
向こう側の私の家が見えるほどだ。
「とく…ま?」
「…向こうに戻るね。
苦しい思いさせて本当にごめん」
どうして…。
「ちが…っ」
「ここの人と幸せになって。
じゃなきゃ、俺が諦めた意味がない」
なんで、どうして…。
「…また会えたらいいね」
そう言ってふわっときえていった。
また、私から離れた。
きっと、もうあえない。
どうして?
「…っ」
離れたくない。
離れたくないんだよ、篤真。