私の恋の相手は幽霊くん。
幽霊くんが帰ってきた。
───1ヶ月後。
あれから、篤真は現れない。
この、心の穴…。
どうして、こんな喪失感に?
「ごめん、待った?」
「ううん」
専門学校に行っている愁と待ち合わせして、
これから、ショッピングだ。
あれから、愁に告白された。
もやもやがあって悩んでいたけど、
好きじゃなくても振り向かせるって、
そう言ってくれたから付き合い始めた。
だから、デート、というのかもしれない。
付き合って1ヶ月経ったけれど、
まだもやもやは取れていない。
「あっ、愁ー!」
そこへ、凛子もはいってきた。
「デートの邪魔するよーっ」
始めはこの付き合いを反対していた凛子も
今では仲良くデートに乱入するまでになった。