私の恋の相手は幽霊くん。


「お母さんは騙されてたんだ。
結婚していると騙されていた。酷だな」


「篤真…」


「なんか、言ってやりたいことが増えた」


「ねぇ、篤真」


「ん?」


「もし、お父さんと会えたら、
私の体にはいって直接伝えることはできないの?」


「…できなくはないよ」


「なら」


「ゆあの体力が持つかわからない」


そっか。


向こうの世界とコッチの世界を繋げる。


その狭間にたたされるんだもんね。


すごい体力が必要だね。


「だけど、もし使えるなら
私の体を使ってほしいよ、篤真」


「うん、ありがとう」


「じゃ」


「うん」


私の視界から消えるとともに、
おばあさんが部屋に戻ってきた。


< 58 / 255 >

この作品をシェア

pagetop