私の恋の相手は幽霊くん。
幽霊くんが秘密ごと。
父親探しは、
住所がわかったあと私がテスト期間にはいったから休止した。
篤真は、休みなのにこっちに来てくれる。
そんな優しさにドキッとしてしまう。
凛子に言われて気がついた。
どうして、愁を好きになれないのか。
私の心の中には篤真がいるから。
好きになってはいけないんだよね。
知ってるよ。
叶わない恋なんだよね。
それでもいいの。
今、こうやって部屋で話せることが幸せだから。
「篤真って生きてるときは何してたの?」
「仕事」
「なんの?」
「雑誌の編集」
「そうなんだー!」
「意外?」
「う、うん」
「結構、使える編集者だったんだから」
篤真が担当者だったら泣いて喜ぶだろうな。
だから、成績上げられたのか。