私の恋の相手は幽霊くん。
「ねぇねぇ」
「ん?」
「なんであのとき、大学にいたの?」
「あの時は…なんでだろうな」
「?」
「忘れた」
そう言ってふわっと消えた。
「あっ、逃げた…」
幽霊は気ままだ。
好きなときに現れて、
好きなときに消えてしまう。
ベッドに乗って窓の外を見る。
今日も後少しで終わる。
こうやって、1日1日がどんどん過ぎていく。
「あっ、結愛」
「え、凛子?」
「家、入ってもいい?」
「いいよー!」
そう言うと、ドアを開けて家にはいってきた。
騒がしい家だよね、ほんと。
しばらくして、部屋のドアが開いた。
「結愛、」
「ん?」
「女の子の話がしたいんだっ!」
はい?