私の恋の相手は幽霊くん。
幽霊くんとの別れ。
クリスマス。
イヴに愁とデートだった凛子の家に
私は来ていた。
「どうだったの?」
「いつも通り、いじられて終わったよ」
「でも、嬉しそうじゃん」
「まぁね」
にやけが抑え切れてない凛子。
どうして、こんなにも愁が好きなことを
私は気付いてあげることができなかったのかな?
そんな話をしていると、急にドアが開いた。
「あ、透也(とうや)」
入ってきたのは凛子のお兄ちゃんの透也くん。
優しくって眼鏡が似合うさわやか系男子。
「ごめん、結愛ちゃんいたんだ」
「いや、いいよ」
「俺、今から同窓会だから夜遅くなるって
母さんたちに言っといてくんない?」
「わかったー」
「じゃ、ごゆっくりー」
同窓会かぁ。
確か、透也くんは2歳年上。
そっかぁ。
もう、同窓会とかしちゃうんだ。
「あ、透也の高校のアルバムみる?
この前見たいって言ってたじゃん」
「あ!みたいみたい!」