愛というやつは
「うぇぇっ!?もうこんな時間!?」
時計の針は止めたはずの時間から20分は経っていた。
『お前朝弱いだろ?しかも冬休みで体が付いてかない。だと思ったから俺が親切にだな…』
「ごめん!ありがと!じゃっ!」
『あ、おい…』
比呂の喋ってる途中で電話を切った。
「あーやばい。始業式遅刻とかありえない!」
ガバッと布団から出て掛けてあった制服に急いで着替える。
たった一週間ちょっとであたしの体は怠けてしまった。
夏休みの時のがやばかったかな。
遅刻するのも嫌だけど、久々にみんなに会える!
だから昨日は寝付けなかったんだよね…
鏡を見てボサボサの頭を手ぐしで直す。
「よしっ」
バタバタと音を立てて階段を降りてリビングに行く。
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