愛というやつは





バタバタと音を立てて階段を降りてリビングに行くと
テーブルの上には朝ごはんが作って置いてあった。



「食べる時間なんて…けど食べないと怒られる…」

椅子に座らずご飯を頬張る。
こんなとこ見られたらお父さんはきっと怒るだろうな。



「ごちそうさまっ!」

隣に置いてあったお弁当をバッグに入れて急いで歯磨きをして玄関に向かった。




ドアを明けると寒い風が一気に入ってきた。

「さむーい!」

ぐるぐる巻にしたマフラーをきつく結ぶ。

鍵を掛けているとき、キキーっとブレーキの音がして振り返る。




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