天国への恋文


和哉へ


私のこと、恨んでる?

憎んでる?

本当に、ごめんなさい。

だけど、ありがとう。

こんな私を、愛してくて。

私に、たくさんの笑顔を向けてくれて。

私を元気にしてくれて。

私に笑うことを許してくれて。

苦しみも、悲しみも

一緒に背負ってくれて。

どれだけ感謝しても足りないくらい。

私はあなたの未来を奪った。

私なんかと出会わなければ

よかったのにね。


ねぇ、私ちゃんと生きてるよ?

笑えてないけど。

だけど、あなたの笑顔を思い出すと

少しだけ心が温かくなる。

私、生きなきゃ

って。

そう思う。

これからも、

生きていいですか?

きっとあなたは、

もっと笑え

そう言うよね。

だけど、今は無理みたい。

まだ、自分が許せない。

一生、許しちゃいけないのかもしれない。

だけど、これ以上自分を攻め続けたら

駄目になりそう。

だから、

もういいかなって。

そう思ったら、

もう一度ここへ来て

和哉のお墓の前で笑うね。

それまで、待ってて。


最後に、1つだけ我が儘言わせて?

天国からでいい。

私に愛をください。




瑠梨

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