先生に会いたい
第9章

離れていた時間




先生は私を抱く力を緩め、今度は頭をポンポンってした。


「桜は何年経っても、ちっちぇな!」

「先生がおっきすぎんの!」


今、私が話しているのは、本当に先生?

今、私に笑いかけてるのは、本当に先生?


夢じゃない?



昔に戻ったみたい。

あの写真を撮ったときから、何も変わらない2人。



「とりあえず…乗れよ」


先生がちょっと照れながら、おいでおいでをする。

私は助手席に座る。



うっわぁ…久々。

先生の車。



後部座席のチャイルドシートは、もうなかった。

それだけ、大きくなったのかな。




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