先生に会いたい
第2章
キュンとする瞬間
先生を好きになったことを、早速くるみに報告した。
くるみには全部お見通しだったみたい。
「やっぱりね!保健室で話してた時からそうだと思ってた!桜、先生に頭撫でられてた時、顔やばかったもん!」
やっぱり、赤くなってたらしい私の顔。
先生にバレてないといいけど……。
それから、先生ばかり見るようになった。
前よりもっとちゃんと。
私の学校での1日は、職員駐車場を見ることから始まる。
右端に止められた先生の車を見るだけで、テンションが上がった。
サングラスをかけて出勤する先生の姿は生徒の間でも有名で、その姿を見たくて早く登校することもあった。
やっと見れたときは、先生の目の前でニヤけちゃった。
本当はじっと見たかったけれど、気付かれないようにチラチラ見ていた。
そしたら『桜、おはよ!なに朝からニヤニヤしてんだよ~!』なんて、先生にからかわれた。
サングラスを片手ではずす仕草に、またキュン…って胸が高鳴る。