先生に会いたい


「何があったの?私でよかったら、話して?」


こうやって、私が泣きじゃくっていた時、先生は『ゆっくりでいいから全部俺に話せ』って、話を聞いてくれた。

すっごく安心したんだ。


だから、愛ちゃんも話すことで、安心して欲しい。


「先生に、フラれちゃった…。」


愛ちゃんのその言葉に、驚きを隠せなかった。


先生、何も言わなかったのに…。

だから、先生さっきあんな顔してたんだ。


私、何も聞いてないよ。


「へへ…。当たり前だよね。私なんかに告られたって、先生困るだけなのにね…。でも、止められなかったんだ。話してたら、思わず言っちゃった。先生って、断り方までかっこいいの。」


私は、ただ愛ちゃんの背中をさすった。


< 157 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop