先生に会いたい

恋熱



なんだか、今日はだるい。


熱を測ってみたら、38度もあった。


でも、せっかくの先生と過ごせる教育実習だもん。


神様がくれた、この夢のような時間を1秒も無駄にしたくない。



先生の笑顔だけで、私は元気になれる。



私は重い体をなんとか動かして、学校へ向かった。




「俺の桜ぁ~!おはよ!」



窓から差し込むまぶしい朝日に負けないくらいの先生の笑顔。



教室には、まだ先生しかいなかった。



今日は、いつもより早く来すぎちゃったみたい。


でも、そのおかげで先生と朝から2人きりで話せる。



「おはよ、先生!今日、早いね!」



私、まるで片思い。



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