先生に会いたい
『あ、照れてんの?ホント、かわいいなぁ…』
「てっ、照れてなんかないもん!」
また赤くなる顔。
見えなくても、互いに分かる。
今、どんな顔してるのか。
何を思ってるのか。
心が通じ合ってるから。
「外出てみろよ。今日、星すっげーきれいだぜ!」
思い出す。
先生と海に行って、星を見たこと。
あんなこと、最初で最後だって思ってた。
だから、一瞬一瞬の先生の顔を頭に焼き付けた。
忘れないように。
でも、これからはいつでも見れるんだね。
誰よりも、先生の近くに寄り添って…。