先生に会いたい
ベランダに出て、空を見上げる。
キラキラ。
キラキラ。
星たちが瞬く。
「本当だぁ~!きれい!先生と見たら、もっときれいなんだろうな…。」
『そのまま、下見てみ?』
「下?」
先生の言葉に疑問を抱きながら、目線を下へと落とした。
その疑問は、すぐに解決した。
「先生!?」
そこにはスーツ姿の先生がいた。
携帯を片手に、こちらに向かって手を振っている。
「待ちきれなくて、来ちゃった!」
そう言って、先生は無邪気に笑った。