先生に会いたい
第4章
私の強い味方
翌日の朝。
「愛梨って奴、マジ有り得ない!休み時間は飛んでくからね!あ~もう!何で桜と同じクラスじゃないのよぉ~!」
くるみは登校中も、昨日の電話も、大激怒して怒ってくれた。
私には、こんなにいい親友がいる。
100人の友達より、私はくるみがいればいい。
それでも、晴れない気持ちを抱えたまま校門をくぐる。
怖くて下を向いてしまう私は、やっぱり逃げ腰だ。
すぐにマイナス思考に走ってしまう自分が嫌になる。
「桜!」
私の名を呼ぶその声に、顔を上げずにはいられなかった。
「先生!」
それは私の大好きな人だから。
くるみは私の手を取って、校門に立つ先生の元へ連れて行ってくれた。