先生に会いたい
第6章
体育祭
夏休みが終わり、みんなと久々の再会。
肌が黒くなった子や、髪が短くなった子。
みんなと再会を喜び合った。
夏休みが終わると、学校の雰囲気は体育祭モードに切り替わる。
『やるからには中途半端は絶対やだ!優勝しかないだろ!』
なんて、先生すっごく燃えてたなぁ。
毎年、先生のクラスは賞に入る。
先生は厳しいけど、みんなのために何でも一生懸命頑張る先生の姿をみんなちゃんと分かっているから、厳しくてもちゃんと先生について行く。
生徒は先生のそういうところ、誰よりもちゃんと見ていて、分かっているんだよ。
昼休みは体育祭の練習で、先生に会いに行くことはしばらく出来なくなってしまうけど、練習に一生懸命な先生の姿を見るのが好きだからいいんだ。
昼休みのチャイムが鳴ると、生徒たちと一緒に走って運動場へ向かう先生。
いつも運動場の場所取りは1番で、日陰の1番いいところ取るんだよね。
放課後の先生の怒鳴り声はもう聞けなくなっちゃったけど、また昼休みに先生の大声を聞くことが出来るね。
私は愛梨と一緒に、リレー種目の中で一番盛り上がる種目に参加することになった。
体育はあんまり好きじゃないけど、走るのは結構好きな私。
先生、頑張ろうね。
私も頑張るよ。