キミが好き…
side:空也

「愛香、さっきの奴だれ?」

「友達だよ?」

「本当か?」

「うんっ!信じて?」

「…わかった。」


これで終わりたかった。

浮気なんて嫌だって、別れたくないって…

こんなに愛香を好きだったんだな。


でも、次の日。

昨日の奴と愛香が…手繋いでる。

見間違いじゃない。

気づくと俺は、愛香の前にいた。


「おい。何やってんの?」

「空…也」

「こいつ、だれ?」

「…友達」

「お前は友達と手繋ぐんだな?」

「ちがうっ!」

「今繋いでたじゃん?」

「それは…。」

「もういい。そいつと幸せになれよ。」


俺はそれだけ言い残して、また歩き始めた。

早くそこから逃げたくて。

でも、愛香は俺を追いかけてきた…。
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