キミが好き…
第9章☆
俺は沙那と付き合ってから毎日が幸せだった。
沙那が好きすぎてどうしようもなかった。
これからもずっと、この幸せが続きますように…
ある日の放課後。
今日は、沙那が友達と帰るから俺は1人で帰るところだった。
―あ、ヤベ。携帯忘れた―
俺はしょうがなく教室に取りにいくことにした。
教室に近づくと話し声が聞こえた。
…沙那だ。男と話してるみたいだった。
でも、次の瞬間。
はっきりと聞こえた一言。
「俺、お前のこと好き」
え?嘘だろ?
あいつは俺らが付き合ってること知らないのか?
そんなわけないだろ。
毎日一緒に帰ったりしてるんだぞ?
なんでだ?
俺は2人の会話を聞くことにした。