キミが好き…
第10章☆
次の日の昼休み。あいつが教室にきた。
もちろん目的は…沙那に会うため…だ。
「あ、拓人くん…」
「話あるから、屋上きて」
「…うん」
行こうとした沙那の腕を掴んだ。
「行くな。」
「光希…」
「行くんじゃねーよ」
「…でも」
「俺が行く。」
「え、ちょっ…光希!」
俺は教室を飛び出し、屋上に向かった。
―ガチャ―
あいつがいた。
「あ、沙…」
「沙那じゃなくて悪かったなぁ?」
「何しに来たんだよ」