キミが好き…
第12章☆
俺は、沙那を忘れると決めた。
もう何もかもがどうでもよかった。
寄ってくる女を拒もうともしなかった。
ただただ女を受け入れては、沙那を忘れた。
そんな汚れたら毎日を、俺は過ごしてた…。
「光希くんっ!」
女と遊んでいると聞き覚えのある声が、俺の名前を呼んだ。
「…舞」
前とは違う、荒れた俺を見て舞は、言葉を失っていたようだった。
だけど…
「光希くん、やめて?」
「……」
「こんな光希くん、見たくないよ…」
その言葉で、俺の中の何かがプツンとキレた。