キミが好き…
「あ、みーっけた」
「どこ?」
「あーいーかっ!」
空也が名前を叫ぶとすぐにこっちを見た。
俺は今も覚えてるよ。
あまりにも可愛く見えて、見とれていたことを。
でも、好きではなかった。
俺はあいつを好きだったから。
「空也ーっ!」
「こいつが俺の親友の光希。」
「初めまして。愛香って言います!」
「どうも。光希です。」
「光希ー。可愛いだろ?」
「あぁ。お前いい人見つけたな。」
「へへっ!」
「じゃあ、俺帰るわ」
「ああ。じゃーな、光希!」
「また明日な!」
俺だって。あいつを手に入れたい。
好きだ。
こんなに好きなのに…何で届かない?