将来の彼氏様


振り返れば息を切らす彪俄さんが立っていた。


「よ・・・よかったぁ~」


顔を見るなり私は思わずそんな声を漏らした。


「ごめ、俺・・・・・・あの後寝ちゃって・・・」


そう言いながら、彪俄さんはゆっくり私に近づいてくる。


「ほんっとごめん」

「あ、いや・・・」

「怒ってる?」

「少し・・・」


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