将来の彼氏様


――――――
――――
―…


「人、多いね~」

「そうですね」

「手、放すなよ」

「あ、はい・・・」


神社の中は混みすぎていて、彪俄さんの手を放さないようについて行くのがやっとだった。


「はーっちょっと、きゅうけーいっ」


しばらく歩いてから、人の少ない石段を見つけ、そこへ座る。

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