将来の彼氏様


―――――
―――
―…


「やっと、着いた・・・」


あの場所を出発して1時間。

迷い、流されながらたどり着いた。


「あ、金魚すくい!」


射的の屋台に近づこうとした途端、繋いでいた手を反対にぐいっと引かれた。


「美憂、勝負しよーぜ」

「金魚どっちが多く捕まえられるか?」

「そう!」

「射的は?」

「後!やろ!」


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