大切なもの。



目の前にいたのは、多分3年生。

タイの色が緑色だし、雰囲気がなんだかチャラい…。




私、こういうタイプ苦手なんだよね…。




「んじゃあ、取り合えずついてきて」

「あ、は、はい」



その先輩は私に顎で相槌を打つとスタスタと歩き始めた。




「あ、園咲さんだ」

「かわえ~!!笑顔、笑顔が見たい!!」

「スタイルいいな~」



廊下を歩くと、行きかう生徒が囁いていた。



な、なんか皆こっち見てる…。

私が通るといつも皆変な目で私のこと見る。


私、何か言われてるのかな…?




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