dear 青空の下の君へ
あの日から
あれから
あの日から三日後。
この間まで笑顔があった部屋には、
成希と生活したあとがしっかり残っていた。
こぼしたジュースの跡。
落書きした紙。
一緒に寝たベッド。
なにもかもが三日前のまま。
余計虚しくなった。
だから、綺麗に片付けようと思って。
一つ一つ、拾っては片付け、
思い出しては泣き、
ずっとそんなのの繰り返しだった。
そんな時、あるもので手が止まった。
〝海凛高校卒業アルバム〟
色々な思い出が、二人を再び出会わせる。