俺と初めての恋愛をしよう
「どういうことだ、いったい!」
「ちょっと、落ち着いて」
「これが、落ち着いていられるか! 過去にそんなひどい仕打ちを受けていたから、あんなに自分を卑下していたのか。何か原因があるとは思っていたが、そんなことまで考えていたほどだとは思いもしなかった」
ドカッと椅子に座り足を組む。
「私もびっくりしたわ。まさかこんな酷いことが原因であの林さんを作っていたなんて」
「……俺はどうしたらいいんだ」
頭を抱え込む。
「俺はあいつを新人の時から見ている。心が綺麗なやつなんだ。もっと早く俺の物にしていれば……」
「違うわ、6年の時間があったから、林さんは整形をする前でもあなたを好きになったのよ。そうじゃなかったら、醜いって言っている顔を作り変える前にあなたとは絶対に付き合わないわ」
「俺はあいつと今直ぐにでも結婚したいと思っている。それを言うのを我慢しているんだ。離したくないんだ。他の男に取られたくない。毎日、毎日今日子を見ていたい。それがなんだ、やっと此処までたどり着いたのに……あいつが、今日子が今日子でなくなってしまう」
「そうね」
「植草、どうする」
「このままじゃあ、林さんは林さんじゃあなくなって、人造人間になってしまうわ」
後藤は、すがるような目で植草を見た。
「これを見て」
そういって、植草が見せたのは、パソコンで今日子が作った顔だった。
「誰だ? これ」
「林さんよ」
「は!?」
後藤が驚くのも無理はない。今日子とは、まるで違う顔の女がパソコンの画面に出ている。後藤は、思考回路が止まったように、何も話さない。
「あまりに醜いというから、ソフトで作らせてみたの。そうしたら、自分の顔がこれ。林さんには本当にこう見えているようよ。これ以上見ていたくないって感じで、目をそらせたから」
後藤は、絶句した。頭を抱え、身動きしない。
「ちょっと、どう転ぶか検討もつかないんだけど、林さんをね、美容院でイメチェンさせたり、エステへ連れて行ったり、ショッピングで今みたいな全身を隠す洋服じゃなくてもっと垢抜けたファッションにさせたりして、綺麗にさせるの。私と友人が林さんの友達代わりになるわ。今まで女性の喜びをせずに来たのよ? それで注目を浴びだしたら、ちょっと考えが変わるかと思っているの。素直な子だからうまくいくと思うのよ」
「俺にできることは?」
後藤は、やっと言葉を発することが出来た。
後藤にとってもショックが大きかったようだ。
「ちょっと、落ち着いて」
「これが、落ち着いていられるか! 過去にそんなひどい仕打ちを受けていたから、あんなに自分を卑下していたのか。何か原因があるとは思っていたが、そんなことまで考えていたほどだとは思いもしなかった」
ドカッと椅子に座り足を組む。
「私もびっくりしたわ。まさかこんな酷いことが原因であの林さんを作っていたなんて」
「……俺はどうしたらいいんだ」
頭を抱え込む。
「俺はあいつを新人の時から見ている。心が綺麗なやつなんだ。もっと早く俺の物にしていれば……」
「違うわ、6年の時間があったから、林さんは整形をする前でもあなたを好きになったのよ。そうじゃなかったら、醜いって言っている顔を作り変える前にあなたとは絶対に付き合わないわ」
「俺はあいつと今直ぐにでも結婚したいと思っている。それを言うのを我慢しているんだ。離したくないんだ。他の男に取られたくない。毎日、毎日今日子を見ていたい。それがなんだ、やっと此処までたどり着いたのに……あいつが、今日子が今日子でなくなってしまう」
「そうね」
「植草、どうする」
「このままじゃあ、林さんは林さんじゃあなくなって、人造人間になってしまうわ」
後藤は、すがるような目で植草を見た。
「これを見て」
そういって、植草が見せたのは、パソコンで今日子が作った顔だった。
「誰だ? これ」
「林さんよ」
「は!?」
後藤が驚くのも無理はない。今日子とは、まるで違う顔の女がパソコンの画面に出ている。後藤は、思考回路が止まったように、何も話さない。
「あまりに醜いというから、ソフトで作らせてみたの。そうしたら、自分の顔がこれ。林さんには本当にこう見えているようよ。これ以上見ていたくないって感じで、目をそらせたから」
後藤は、絶句した。頭を抱え、身動きしない。
「ちょっと、どう転ぶか検討もつかないんだけど、林さんをね、美容院でイメチェンさせたり、エステへ連れて行ったり、ショッピングで今みたいな全身を隠す洋服じゃなくてもっと垢抜けたファッションにさせたりして、綺麗にさせるの。私と友人が林さんの友達代わりになるわ。今まで女性の喜びをせずに来たのよ? それで注目を浴びだしたら、ちょっと考えが変わるかと思っているの。素直な子だからうまくいくと思うのよ」
「俺にできることは?」
後藤は、やっと言葉を発することが出来た。
後藤にとってもショックが大きかったようだ。