誰も信じない
「新田さん、私、あなたが好きなの。」


給湯室へ向かおうとした時に、そんな言葉が聞こえてきた。この声は稲村先輩だ。新田さんを狙ってる人は何人もいるのを知っている。


「ごめん。気持ちに答えられないんだ。」


「好きな人でもいるの?私一番じゃなくてもいいよ?」


「俺、複数の人と付き合うつもりはないし、それって一番好きな人に対する裏切り行為だろ?俺にはそんなひどいことはできない。ごめん。」






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