誰も信じない
もちろん他の人達にはバレないように、探すのもさりげなく目だけで探す程度だけど。


「おはようございます!」


明るく爽やかに出勤してきた新田さん。

その途端に顔を上げることができなくて、気づいたら俯いているだけだった。いない時はあんなに探していたくせに。


「橘さん、顔赤いよ?どうしたの?」


隣に座っている寺田さんに言われた。


「ちょっと暑くなってきたかな。」






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