誰も信じない
仕事は少しだけ残業をして、六時に終えた。

ロッカールームで着替えてから、メイクを直してBAR MIXへ向かった。


「いらっしゃいませ。」


まだ到着していなかった。

待ち合わせは七時だから、当然だよね。あと三十分も時間があるもの。



とりあえずカウンターに座って、先にカシスオレンジを注文して飲んだ。

タバコに火をつけて、吸っていたらお昼休みを思い出していた。



新田さんを傷つけてしまったよね?

でも告られて断った場合、傷つけないで断る方法ってあるのかな?



好きなのに断るって、何でこんなにも辛くて苦しいの?








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