誰も信じない
靴も脱がず、鞄も足元に置いたまま泣いた。



涙はなぜ枯れないのだろう?



私のこの体の、

どこにこんなに涙が溜まっていたの?



何に対して泣いているのか?

私でもわからなかった。



ただただ、溢れては零れる涙を、拭うこともしないで泣き続けた。








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