誰も信じない
『美穂。私は今、学の付き合ってる人達のうちの一人だけど、そのうちその中で一番になるから。学はね、美穂を含めて他の人とは、もう付き合わないようになるよ。』


ふと、愛理の言葉が頭の中をこだまする。



またあんな思いをしなければいけないの?

また人から裏切られるの?

また私は傷つけられるの?



怖い。



怖い。



昼休みになるのが、すごく怖かった。

寺田さんが話そうとしていることを、聞くことが怖かった。






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