誰も信じない
「もう我慢しなくていいんだよ?自分の気持ちに正直になって。ね?」


「はい。寺田さんに相談してよかった!気持ちが楽になりました!」


「じゃあ、私は行くね。後はよろしく~!!」


ん?

よろしく?


「美穂。」


その声に振り返ったら、新田さんが飛びっきりの笑顔で立っていた。


「新田さん。」


「『一樹』でいいよ。天野さんのことは、気にすんな。俺が美穂を守るから。俺がずっとそばにいる。な?」


「うん。」


嬉しい。




夢みたい。






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